MESH体験コーナーを担当してみて,子どもの振る舞いに思いを馳せる
子どものための科学展に出張してきた
豊橋市視聴覚教育センターにて開催された『子どものための科学展』に,スタッフバイトとして参加してきた.
ものづくり体験コーナーでは,3Dプリンタの動く様子を観察できたり,レーザー加工機で作られた立体パズルで遊んだり,ペッパーと遊んだりできる場所を提供していた.
その中で,私はMESH体験コーナーを担当していた.
体験コーナーでの私の役割は,来てくれた子供に簡単なMESHの使い方を教えること.
説明が終わり,自由に遊べる時間になると,子どもたちはだいたい3種類の行動をする.
スタッフをしていて気づいたことだけれど,小学生くらいの子どもたちでも,ものづくりを楽しめる人とそうでもない人がいる.
説明を聞いている段階で,「それなにー?」って騒ぎ始めたり,目をキラキラさせたり,「面白い」と笑ったりする子は,自由時間になるととにかく手を動かす. 各人で3つの行動のどれに走るかは違うものの,面白がって熱中する.
私は,この「面白がって熱中する」ことが,ものづくりを生業にする人にはとても大切な要素なのだろうな,と気がついた.
頭で考えて面白いものを作ってやろうと悩んでいる子もいる.
けれど,自分のわくわくセンサーに引っかかったものに片っ端から手を付けていく子の方が短い時間で沢山の試行をし,沢山楽しんでいるように見える.
自分の周囲には,なんでも作ってしまう青年達がいる. 彼らに共通するのは,自分のわくわくセンサーに忠実だということだと思う.
「なんか面白そう」と思ったらすぐ触ってみる.
「なんで?」と思ったらすぐ聞いて考えて調べてみて,納得する.
「こうしたら面白そう」と思ったら深く考えずやってみる.
それらの反応はまさに子供だ.
そして彼らは,その子供のような振る舞いがスキルに直結する領域で生きている.
多分これも大事だ.彼らはきっと,自分が面白がれる方向に進んできたのだろう.そうして今も同じように面白がり,熱中している.
面白がる,疑問に思う,アイディアが生まれる.それは,対象に興味があるからこそ生まれる感情だ.
だから,子供のような反応ができる分野は,自分のわくわくセンサーに引っかかる分野でしかありえない.
だから,自分のわくわくセンサーがよく動く場所で働くのが一番だと思う.
面白がって熱中することが,最も試行回数を増やし,かつその試行過程を楽しい時間にする. それがいかに成長に繋がるかは,わざわざ説明する必要もないだろう.
子どもたちと,大きな子どもたちから学んだ大事なこと
- 子供のような振る舞いを恥じないこと
- わくわくセンサーを磨き,小さなわくわくも見逃さないこと.
- 掴んだわくわくは逃さずに,十分楽しみ尽くすこと.
- わくわくする方向に進んでいくこと