WindowsでRaspberryPi用SDカードにRaspbian書き込み&セットアップやってみた
要件
バイト先で“RaspberryPiZeroW”を3台と“RaspberryPi3”を1台、セットアップすることになりました。
画面やキーボードが1セットしかないので、ラズパイへの接続は基本的にVNC接続となります。
今回初めてセットアップすることになったので、得られた知見を自分用にメモを残そうと思います。 ラズパイ、すぐしんじゃうしね!アハハ。ハァ。
はい。
環境
- Raspberry Pi Zero W と特有の変換ツール
item.rakuten.co.jp
- miniHDMI変換アダプタ
- USB-microB OTGケーブル
- OS書き込み用microSDカード
www.monotaro.com - OS書き込み環境:ノートPC/Windows10/64bit(バイト先の在庫)
- VNC接続環境:ノートPC/MacBookAir(私物。Windowsでもできますが。)
- 周辺機器
- USBハブ
- USBキーボード
- USBマウス
- 液晶ディスプレイ
- HDMIケーブル
手順概要
※ラズパイZeroでも3でも同じ
- microSDカードへOS書き込み
- 起動
- 初期設定
- リモート接続関係の設定
詳細
microSDカードへOS書き込み
ここでやることは、microSDカードのフォーマット、OSダウンロード、OS書き込みである。 ネットを調べると色々な方法が提示されているが、今回は“SDFormatter”と“Win32DiskImager”と"Lhaplus"を利用した。 (今思うと、64bitのPCでWin32DiskImagerを使って良かったのだろうか?できたけど)
- PCにSDFormattterをインストール
SDメモリカードフォーマッター - SD Association
インストーラーが付いているので、特に迷うこともなくインストールできた - PCにWin32DiskImagerをインストール
Win32 Disk Imager download | SourceForge.net
インストーラーが付いているので、特に迷うこともなくインストールできた - PCにLhaplusをインストール
「Lhaplus」定番の圧縮・解凍ソフト - 窓の杜
インストーラーが付いているので、特に迷うこともなくインストールできた - microSDカードをSDアダプターに入れ、PCのSDカード接続口に挿入
- SDFormatterを起動し、microSDカードをフォーマット
参考:SDカード専用のフォーマットソフト: SD Formatter - ぼくんちのTV 別館
『Drive:』のところでリストからmicroSDを選ぶ。10分くらいかな。 - RaspberryPiのOSをダウンロード
Download Raspbian for Raspberry Pi
私は、GUI付きの『Raspbian Stretch with desktop』を選択した。大きいファイルなので少し時間がかかる。 - 解凍
標準の解凍機能(右クリック→展開)で解凍できなかったので、Lhaplusを用いて解凍。 それでも1度失敗したが、2度目には展開できた。10分くらいかな。 - Win32DiskImagerを起動し、先ほど解凍した.imgファイルを書き込む
10分くらいかな。
起動
ディスプレイとキーボードを接続した後、電源ケーブルを接続。
LEDがチカチカ光って、そのうち画面にラズベリーなどが表示され始める。
最終的にLinuxによく似たデスクトップ画面が表示されて止まる。
初期設定
GUI付きなら、一番最初にするべき設定はそのまま誘導してくれる。
- 言語の設定
- パスワードの設定(ログイン時に聞かれたりするアレ)
- WiFiの設定
- 諸々のソフトウェアを最新版にアップグレード(30分くらいかかる)
WiFiやアップグレードはスキップして後で設定することも可能。 だいたいこんな感じのセットアップ画面に従って進む。
ネットを探すと参考記事がたくさん出てくるが、バージョン等で少しずつ言っていることが違うので注意。
リモート接続関係の設定
自分の環境では、基本的には特定のWiFiルーターにだけ接続して使う予定だったので、ルーターのDHCPリース機能を用いて各ラズパイに固有のIPアドレスを与えることにした。 ラズパイ側でIPアドレスを固定する設定は行なっていない。私だけが使うものではないので、万一別のルーターを使った時などにネットワークを混乱させる可能性を持たせたくなかったので。
- 端末で、
ifconfig
をし、各ラズパイのMACアドレスを調べる
ラズパイのMACアドレスはb8:27:eb
から始まるらしい。 - ノートPCを、ラズパイを繋ぎたいWiFiに接続する。
- ノートPCに割り当てられたIPアドレスを知る。
Windows10 - Wi-Fi接続のネットワーク情報(IPアドレスなど)を表示 - PC設定のカルマ - ブラウザから、繋ぎたいルーターの設定画面に入る。
ノートPCに割り当てられたIPアドレスの最後の数字を1にしてxx.xx.xx.1
、URLを書く欄に打ち込むと入れる。
ユーザ名とパスワードを聞かれる。初期設定のそれらは、WiFiルーターの側面のシールなどに書いてある。 - DHCP機能の設定画面にて、各ラズパイのMACアドレスと固定的に割り振りたいIPアドレスを設定していく
参考:DHCPサーバー機能を使用し、特定の端末に常に同じIPアドレスを割り当てる方法 | バッファロー(Buffaloの場合)
この時、固定IPとして手動設定できるIPアドレスの範囲を把握しておく必要があり、それはDHCPの設定画面で『自動割り当てはxx.xx.xx.2から●●台』といった項目を見ることで分かる。 参考:無線親機のDHCPサーバー機能(IPアドレス自動割当機能)の設定を変更する - WiFiを一度Offにして、再度ON
ifconfig
して、各々に先ほど振ったIPが割り当てられていることを確認
VNC接続実験
- PCにVNC viewerをインストール
Download VNC Viewer | VNC® Connect
インストーラーが付いているので、特に迷うこともなくインストールできた - VNC viewerを立ち上げ、先ほど割り当てた固定IPアドレスへ接続開始
感想
慣れてしまえば簡単なのだけれど、一番最初にする時は、情報が錯綜していてやり方を調べるのが少し大変。
SDカードのフォーマット、OSダウンロード、SDカードへのインストール、初期設定後のアップデート、の時は待ち時間が長いので暇になる。